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テトリスなど

テトリス開幕テンプレ:開幕TSDパフェ(flat top variation派生)

みなさんテトリスやってますか。やってない人はやりましょう。
今回はテトリスの開幕テンプレの1つである開幕TSDを紹介します。特にパフェを見据えた流れを系統的に見ていくことにします。
なお、参考にしたのは以下のページです。パフェパターンの解析にはsolution finderを用いており、確率はその地形を組めたことを仮定してパフェがとれる確率を示しています。

開幕TSDパターン

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まず、根幹となる形はこれら3パターンです。全てIミノを土台として使うのでIミノが早く来る必要があります。他にも左右反転やJミノを縦置きのパターンなどがありますが、僕はあまり使わないので省いています。
左2つの(a)-A,(a)-Bの平らな形をflat top variationと呼びます。(b)のようにJミノを横に置いた形をfonzie variationと呼びます。(c)のようにJミノを先に置く形をKazu's variationと呼びます。
左の形が個人的に最も安定する形なのでflat top variationを優先して組みます。flat top variationが組めない場合や、Jミノの順番によってソフトトロップが多くなってしまう場合は(b)(c)を組むのが良いでしょう。

tubu-phys.hatenablog.com
Kazu's variation(開幕TSD亜種)についてはここでまとめてあります。



flat top variation派生

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ここでは、flat top variationの派生を書いていきます。基本的にはLST積み派生をしていき、その中でパフェを見据えた動きが強いと思うのでそれについて書きます。なお、パフェパターン数が多すぎるもの(10以上)やほかのパターンで代用できるものはできるだけ省いています。個人的には覚える量をできるだけ少なくしてout putを素早くしたほうが強いと思うからです。一応派生パフェ全パターンを載せていますが覚えるべきものについては特筆しています。


派生1(理想形:6 or 8lineパフェ)

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まず、理想形は(a)-1のように2順目のJミノを置かずにT-spinを打つ形です。この形の一番大きな強みは、2巡目Jをholdして3巡目Iが早ければ6lineパフェを打つことができることです。もし6lineパフェが取れなかった場合やJミノがTミノよりも早く来てしまいholdできない場合にも、Jミノの置き方を工夫すれば非常に8lineパフェがとりやすいです。Jミノを右に置いた場合は派生2と同形になり、Sミノが早く来た場合に8lineパフェが高確率で取れます。Jを左に置いた場合は派生3と同形になり、Zミノが早く来た場合に8lineパフェが高確率で取れます。そのため、nextを見てS,Zミノのどちらかが早く来た場合はJミノの置き場所を選択することでパフェの確率を上げることができます。このパフェの取り方は派生2や派生3で後述します。
理想形はこれ以外にインペリアルクロス派生があります。この派生も高確率でパフェが取れるのでかなり強いです。これについては最後に書いています。理想形が組めない場合はミノ順に応じて派生2~6を優先的に組んでいきましょう(派生5はお勧めしません。)。
なお、Jミノを立てて真ん中に置くとパフェ率は高いですが、覚える量がそれ単体で増えるのととれないとわかった場合にLST積みが継続できないので私は使っていません。上記の場所に置くことで同型を作り、パフェパターン数を少なくする方に重きを置いています。

また、強いかどうかは状況によりますが、パフェを優先する場合、TSD,TSS6lineパフェを狙うこともできます。先ほどと同様に2巡目でJをholdしてT-spinを打つのですが、この際3巡目のミノに応じてLミノの位置を変えることでパフェをとることができます。具体的には3巡目のミノでO,Tが見えている場合です。相手が開幕でミスしていない限り往々にして間に合いませんが簡単なので覚えておきましょう。
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派生2(8lineパフェ:42.4%)

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2巡目を(a)-2のように置いてT-spinをして、3巡目のミノを6個使ってパフェを狙いにいきます(これを8lineパフェと呼びます)。Oミノが遅い場合はBのようにドネイトをしてからOミノを置きます。この場合はSミノが早く来た場合に高確率(3巡目最初にSミノが来ていた場合77.8%)で8lineパフェがとれます。パフェパターンも3種類と随一の少なさと覚えやすさを誇ります。パフェの取り方のコツとしては、まず最低条件としてSミノが早く来ている必要があります。Sミノを置いたことを想定した上で、左側にT,O,Jミノの内で何を置いたらパフェが取れるのかを頭の中で考えます。①のパフェパターンは最後にJ(または使わないT)ミノが来ていればとれ、②のパフェパターンはJZTの順で着ていれば取れ、③のパフェパターンはTZLの順で着ていればとれます。優先すべきは、①と③のパターンです。①のパターンは、相手がrenをしてきている場合に、最速でパフェが狙えるのでそこが強みです。③のパターンはIミノ残しの8lineパフェなのでラッキーパフェやその後の開幕で再び開幕TSDと似た形を狙うことができます。
パフェが取れなかった場合は適当にLST積みを継続していきます。


派生3(8lineパフェ:68.8%)

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派生3は8lineパフェ、派生4は12lineパフェに特化しており、派生4の方がLST積みは安定すると思います。この派生3の場合はZミノが早く来た場合に高確率(3巡目最初にZが来ていた場合91.9%)で8lineパフェがとれます。パフェパターンは8種類と多めですが、①に確率がかなり偏っており、形の似ている①から⑥の6つでとることを意識するとよいです。もし取れなかった場合もTミノを消費せずにLST積みを継続できる可能性が高いからです。パフェの取り方のコツとしては、基本的にZSLまで置いたことを想定して、左側を埋めることを考えます。一応8種類のパフェパターンを載せましたが、実際使うのは上の4パターンだけで確率は十分に高いです。しかもIJO,IJTのミノが早めに来ていた場合、ほとんどとることができるのでおそらく簡単にパフェが見えます。下の2パターンはline消去数が多くて時間がかかりますがおまけ程度に覚えておくとよいでしょう。
パフェが取れなかった場合は適当にLST積みを継続していきます。


派生4(12lineパフェ:23.8% or 8lineパフェ:68.1%)

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派生4では、12lineパフェを狙いにいきます。3巡目でSZOの順でミノが来た場合はこのようには組めないので適当にLSTを組みます。4巡目でこのように組めない場合やパフェが取れないことが確定した場合は、組み切る前にLST積みに移行するとよいです。特に4巡目左の場合のIミノや右の場合のJミノを置いてしまうと、LST積みに派生できなくなるので注意。基本的にこの形を狙えば地形がきれいになるのでおすすめです。
ちなみに、8lineパフェを高確率でとることができますが、パターンが複雑です。12lineパフェが狙えないミノ順の場合(3巡目SZO)や相手が開幕renを行ってきた場合には積極的に狙うべきです。特に⑨のパフェパターンは確率がかなり偏っており、先ほどの12lineパフェがとれないSミノが早いパターンに対応でき、SZミノを置ければ必ずパフェが取れます。そのため、この⑨のパターンのみは覚えることを推奨します。


派生5(8lineパフェ:41.3%)

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上記の派生ではすべてのミノパターンを捌くことができません。そこで、補佐的にこのような地形を組むこともあります。まず、OJLI,OJIL,OIJLなどのミノ順ではこの派生5を組むこともあります(S,Z,Tとの兼ね合いで派生1,2,3,4が組めるならそちらを優先します)。一応確率は低めですがパターン数の少ないパフェが狙えます。共通部分が少なく意外と覚えにくいです。


派生6(8lineパフェ:77.5%)

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上記の派生ではすべてのミノパターンを捌くことができません。そこで、補佐的にこのような地形を組むこともあります。IJLO,IOJL,JILOなどのミノ順ではこの派生6を組むこともあります。この地形もパフェパターンがかなり偏っているのでこれだけ覚えておくことをお勧めします。基本的にパターンが複雑なのですべて覚えるのは厳しいところがあります。しかし、①のパフェパターンに確率がかなり偏っておりこのパターンのみは覚えることを推奨します。
最悪なのはILJOのミノ順でS,Z,Tとの順番もかみ合わずにどの派生も組むことができないパターンです。この場合はその場その場で適当に考えています。


派生7(理想形:インペリアルクロス8lineパフェ:89.7%)

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インペリアルクロス派生もかなり強いのでお勧めです。土台となるミノが多いのであまり組めることはないですが、組めてしまえばDDSパフェの可能性が高いうえに8lineパフェの確率がかなり高いです。パターン数が多いですが、覚えるのはパターン①,②の形と、右側が共通である③~⑥のきわめて覚えやすいパターンのみで十分高いです(体感8割は超えています)。さらに、パターン①でT-spinよりも先にJ.Oを置けてしまえばDDDパフェをとることも可能です。最悪パターン①だけ狙いでも強いです。
パフェが取れなくても残しの形がかなり良いので立ち回りに困りません。ダブルダガーなどを用いながら6-3積みを継続すると火力が出せます。



おわり

以上で開幕TSDのflat top variationのまとめを終わりにします。他のページでfonzie variationやKazu's variationの派生を紹介します。